ExcelでAIを使うと何ができますか?

AIは、日常的な言葉での説明から数式を作成したり、引き継いだ数式を説明したり、乱れたデータの整備方法やピボットテーブル、グラフを提案したり、セル範囲内の傾向を説明したりできます。特に役立つのは、複数の条件に基づく合計や欠損値に対応する検索など、やりたいことはわかっていても正確な構文がわからない作業です。

データが正しいかどうかを判断することはできません。日付の列が文字列として保存されていたり、地域名に3通りの表記があったり、範囲内に合計行が含まれていたりすると、AIアシスタントは構文上は完全に正しくても、誤った数値を返す数式を生成することがあります。表計算のスキルは今も重要です。AIによって変わるのは、どの作業に時間をかけるかです。

ExcelやGoogle スプレッドシートと連携できるAIツールはどれですか?

主な選択肢は、ExcelのCopilot、GoogleのスプレッドシートのGemini、そしてスプレッドシートと併用するChatGPTやClaudeなどの汎用アシスタントです。会社が承認しているツールと、契約プランに含まれる機能に応じて選んでください。

Microsoft のサポートページでは、Excel の Copilot には3つのモードがあると説明しています。編集モードはブックを直接変更し、複数の手順を伴う作業に適しています。計画モードは、変更を加える前に進め方を提案し、利用者に確認を求めます。チャットのみのモードは、ブックを変更せずに分析や説明を提供します。同ページには、Microsoft 365 のサブスクリプションに Copilot が含まれていない場合や、組織の設定によって利用が制限される場合があると記載されています。研修では、シートが変更される前に受講者が提案を確認できるため、計画モードかチャットモードから始めるのが適切です。

Googleのヘルプページによると、スプレッドシートのGeminiは、表や数式の作成、分析や知見の生成、グラフやピボットテーブルの作成、条件付き書式の適用ができます。利用には対象のGoogle WorkspaceまたはGoogleのAIプランが必要です。Geminiが不正確な情報を提案する場合があり、共有スプレッドシートにGeminiが追加した内容は、ドメイン外の人にも見える場合があると説明されています。

知っておくべき変更点が1つあります。Microsoftのセル内COPILOT関数のページによると、2026年9月14日以降、この関数はExcelで利用できなくなっています。計算済みの結果はキャッシュされた値として残りますが、再計算されるセルは#NAME?エラーを返します。この関数を使ったシートをチームで作成している場合は、確認してください。検索結果にはExcelとGoogle Sheets向けのChatGPTアドインも表示されますが、このガイドの作成時にOpenAIのヘルプページを開けなかったため、ここではプランや料金を説明しません。OpenAIの公式文書を確認してください。

AIに信頼できるExcelの数式を作成してもらうにはどうすればよいですか?

シートの構成を正確に説明し、条件を明確に指定してから、数式の結果を手計算と照合します。架空のイベント会社、Oakridge Eventsの具体例を紹介します。シートはA列が請求日、B列がカテゴリ、C列が地域、D列が金額で、1行目に見出し、2〜500行目にデータがあります。管理者は、2026年7月〜9月のWorkshopsカテゴリの収入合計を求めています。

曖昧なプロンプト:前四半期のワークショップの総収入を求める数式を教えてください。よくある回答:=SUMIF(B:B,"Workshop",D:D)。一見問題なさそうですが、誤りが2つあります。シートの分類名はWorkshopsなので、この条件には何も一致しません。また、数式に日付の条件がまったくないため、表記を直しても、記録されている過去すべてのワークショップの請求額を合計してしまいます。

具体的なプロンプト:Excelで、A列に請求日(文字列ではなく日付)、B列にカテゴリ、D列に金額が入っています。データは2行目から500行目までで、1行目は見出しです。B列が正確にWorkshopsで、A列が1 July 2026から30 September 2026まで(両日を含む)の行について、D列の合計を求める数式を書いてください。各部分の意味も説明してください。回答:=SUMIFS(D2:D500,B2:B500,"Workshops",A2:A500,">="&DATE(2026,7,1),A2:A500,"<"&DATE(2026,10,1))。30 September以下ではなく1 October未満を条件にすると、最終日に時刻が付いた請求日も集計から漏れません。

確認方法:シートをワークショップと7月から9月で絞り込み、表示されている金額を選択して、ステータスバーに表示される合計と数式の結果を比較します。一致しない場合は、文字列として保存された日付、カテゴリ末尾の空白、計算範囲外の行がないか調べます。数式が正しいと言えるのは、AIに頼らない確認結果と一致したときだけです。

AIは他の人が書いた数式を説明できますか?

はい。これは、比較的安全で実用性の高い練習の一つです。数式と関連する列見出しを貼り付け、各部分の意味と、例外的なケースでの動作を平易な言葉で説明するよう依頼してください。元の数式は手元に残るため、説明が不完全でも失われるものはありません。

例:=IFERROR(VLOOKUP(F2,Rates!A:B,2,FALSE),0)。適切な説明では、F2のコードをRatesシートの1列目で検索し、2列目の対応する値を返すこと、完全一致を必要とし、何らかのエラーがあれば0を返すことを説明します。重要なのは、最後の部分について追加で確認することです。0を返すことで、料金が未登録であることを見落としませんか。実際に見落とす場合は多く、認識されないコードが、気づかれないまま請求額ゼロになってしまいます。代わりに「料金未登録」という文字列など、目に見える警告を返す式をツールに求め、実際にどちらの動作が必要かを判断してください。

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表計算データのクレンジングにAIはどう役立ちますか?

AIは、余分な空白の削除、氏名の2列への分割、地域名の表記統一、文字列として保存された日付の変換など、データを整える手順や数式の提案を得意とします。まず手順を提案させ、その後、元のシートではなくコピーに適用します。

データを整えたら、件数を確認します。意図的に削除した場合を除き、行数は処理前と同じである必要があります。整えた列の値の種類数も、妥当かどうか確認します。地域名を統一したなら、想定どおりの数種類になるはずで、数十種類にはならないはずです。処理前に乱れがあった行をいくつか抜き出し、正しく直っているかを確認します。

コピーを作成して作業する

整形後のデータの確認が済むまで、元のデータには手を加えないでください。

実行する前に手順を尋ねる

Copilotでは、プランモードやチャットモードを使うと、ブックが変更される前に進め方を確認できます。

実施前後の件数を数える

行数と一意の値は、意図したとおりにだけ変わることを確認します。

難しい行を抜き取り確認します

問題があった行を確認し、それぞれが正しく修正されていることを確かめます。

スプレッドシートをChatGPTに取り込めますか?

多くのアシスタントではデータの貼り付けやファイルのアップロードができますが、そうしてよいかは、シートの内容と会社の承認範囲によって異なります。顧客名、給与、取引先の財務情報を含む表計算ファイルは、通常、未承認のツールに貼り付けるべきものではありません。実データがまったく不要な場合も多くあります。列の内容を説明し、同じ形式で架空の値を5行貼り付けて数式を作成してもらい、その数式を自分で実際のシートに適用してください。

ExcelのCopilotなどの内蔵アシスタントは、ファイル上で直接作業できるため、より便利な場合があります。ただし、確認すべき点は同じです。このツールは、このデータを扱うことを会社から承認されていますか。実際の数値を使う前に、自社のAI利用方針を確認してください。

AIがあればExcelのスキルは不要になりますか?

いいえ。AIによって重要となるExcelスキルは変わりますが、スキル自体が不要になるわけではありません。表の構成を正確に説明し、数式がデータに合っていないことに気づき、別の方法で結果を検証できるだけの知識が必要です。SUMIFとSUMIFSの違いがわからなくても、AIアシスタントから正しい数式を得ることはできますが、誤った数式を得たときに見分けることはできません。

研修で身に付ける価値があるのは、このガイドで扱う技能です。シートを正確に説明すること、数式を手計算と照合して検証すること、例外的な条件について質問すること、元データの未変更のコピーを残すことです。

表計算でAIに頼るべきではないのは、どのような場合ですか?

十分な知識を持つ人が数式を確認し、テストしていない限り、財務報告、給与計算、税務、顧客に提示する価格、他者の承認を受ける数値に、AIが生成した数式をそのまま使わないでください。AIは数式の下書きや説明に使い、その後は他の数式と同じように検証してください。非常に大規模なモデルや事業上重要なモデルでは、引き続き表計算モデルの作成経験がある人が検証するのが適切です。

問題が数式ではなくデータにある場合も、AIはあまり役に立ちません。何をワークショップとして数えるかについて合意がない場合や、請求書の入力方法が統一されていない場合は、まず業務プロセスを見直してください。

出典と対象範囲

Microsoftサポート、ExcelでCopilotを使い始める、16 October 2026閲覧 ↗

Microsoftサポート、COPILOT関数、16 October 2026閲覧 ↗

Googleドキュメント エディタ ヘルプ、GoogleスプレッドシートでGeminiと共同作業する、16 October 2026閲覧 ↗